ヒトリシズカとフタリシズカ
(撮影 2015年12月)
玉川上水にて、ヒトリシズカ(一人静)の葉がしおれて、朽ちていっています。
冬の間、地上部は枯れるはずなので、これで大丈夫なのだと思うのですが不安になります。
植物図鑑にも少なからず「写真集」としての要素があり、美しくない時期の写真はほとんど載りません。
「ヒトリシズカの地上部が枯れる途中の写真」なんてそう簡単には見つからないため、比較ができず。
(撮影 2015年3月)
春に清楚でかわいらしい花が咲きます。
葉にはギラギラとした光沢あり。
一般的な花と比べたら、ずいぶん不思議な形をしています。
(撮影 2015年5月)
さて、こちらはフタリシズカ(二人静)。
ちょうどこの写真では花穂が2本伸びていますが、実際は3本や4本のものもあります。
こちらもやはり、一般的な花と比べたら、ずいぶん不思議な形をしています。
白い米粒のような部分が花です。
ヒトリシズカとは花が似ていないように見えますが...
(撮影 2015年5月)
こちらはヒトリシズカの果実。
フタリシズカの方がやや花期が遅く、その頃ヒトリシズカは果実をつけています。
どちらかといえばこの果実がフタリシズカの花と似ていて、対になっているような感じがします。
(撮影 2015年5月)
フタリシズカの果実。
名前の由来ですが能の演目である「二人静」から来ているものだと思われます。
源頼朝の妾であった静御前。
静御前は"白"拍子だったので、白色の花ともリンクしている素敵な名前ですね。